
移植・外科研究部は、ポストゲノムアプローチ、システムバイオロジー、バイオインフォマティクス、分子生物学、発生学を融合させた次世代の発生・再生医学研究および臨床遺伝研究を遂行しています。
What's New
EMBRYSの公開とDevelopmental Cellに論文掲載
私たちは、ヒトとネズミの臓器形成に関係する遺伝子を制御する基盤部分(転写因子)が進化上よく保存されていることに注目し、全ての転写因子1600遺伝子の発現をマウス9.5日,10.5日、11.5日胚の3ステージでホールマウントインサイチューハイブリタイゼーションを行い、そのデータを集積した世界初のデータベースとなる“EMBRYS (http://embrys.jp)”を構築し、脳、手足をはじめとする体中の臓器をつくる遺伝子グループをつきとめることに成功しました。このデータベースは人類共通の財産として、インターネットを通して無償で世界の研究者に公開され、子供の先天性疾患の原因遺伝子の発見や、次世代iPS細胞・再生医療の開発に必須の情報として広く貢献することが期待されます。当研究部の横山研究員、伊藤研究員らは、このデータを基に、細胞ベースでのハイスループットトランスフェクションアッセイを組み合わせ、転写因子Rp58を介した筋分化の新しい制御機構を解明し、2009年12月15日、Developmental Cell誌に発表しました。毎日新聞、日経新聞で取り上げられています。

私たちの研究戦略
ポストゲノム時代において、研究の方法、主題は大きく変貌しています。1遺伝子を追いかけてノックアウトマウスでフェノタイプを狙う生命現象のボトルネックを追う研究に加えて、生命をネットワークとしてとらえ、脆弱なカスケードだけでなく、何重にもバックアップが施された強固な遺伝子システムも解読できる時代がそこまできています。例えば、Sox9を例にとれば、この一個の転写因子がONになることで、体の形つくりの基盤となる軟骨発生と、性分化の両方のイベントがドミノ倒しのように引き起こされます。このドミノ倒しの全体像を捕らえながら、興味深いピースに焦点をあてるのが私たちのポストゲノムアプローチ
“Systems BioMedicine”です。
このSystems BioMedicineのコンセプトは、従来のSystems
Biologyと意趣が異なり、また、ざるですくうような網羅的解析とも違います。限られた数の遺伝子を、新しいアイデアのもと、マシーンやコンピューターを大胆に導入することで、システマティックに解析し、すべての過程でFinal
Answerを提示しつづけながら、それら膨大なデータから帰納、演繹をおこなうというリバースエンジニアリングを基本とします。すなわち、全てがポジコンであり、かつネガコンであり、やり終えた研究は、どれも決して腐ることない結論となり、建築物のように人類の遺産として残っていくはずです。
こうした研究成果の中から、自分たちの英知を超える新しいコンセプトにつながる興味深い現象がかならず浮かびあがってくるはずです。

大学院生、研究員を募集しています。
当研究部は、東京医科歯科大学、および東京農業大学との連携大学院で、両大学への進学と当研究所での研究が可能です。
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| 研究部構成員 部長 浅原 弘嗣 室長 高田 修治(成育生態学研究室) 室長 梨井 康(移植免疫研究室) 室長 絵野沢 伸(実験外科研究室) (↑実験外科研究室HPへリンクします) プロジェクト研究員 平岡 秀一 柳谷 隆宏 横山 成俊 伊藤 義晃 山下 聡 連携研究員 味八木 茂 井上 敦 研究員 五十嵐 ありさ 他20名 連携大学院生 泉 奈都子 大賀 光一朗 佐藤 天平 堀内 真千子 リンドマン ヨーレル 渡邉 隆司 渡邉 珠実 |
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